不動産の価値について（府中市の方からの質問）

質問　亡くなった父親の相続につき、兄弟の間で不動産の価値について見解が分かれておりますが、不動産の価値はどのようにして判断したらよいのでしょうか。

回答　不動産の価格評価につきましては、実勢価格の他、路線価、固定資産評価額があります（俗に一物三価といいます。なお､公示価格も含めて一物四価という場合もあります。）。固定資産評価額は固定資産税の課税において使用する基準であり、路線価は相続税や贈与税の課税において使用するものとなります。

東京の場合、基本的には実勢価格で判断をするのが通常です。不動産鑑定士に依頼してきちんと鑑定を行なうのが正しいやり方なのですが、鑑定費用が高額なこともあり、多くのケースで複数の不動産業者の査定によって代用されております（ただ、裁判所において判決や審判を求める場合には不動産鑑定士による鑑定を行なうのが一般的です。）。
例外的に、地方の不動産で近隣の取引事例がないようなケースにおいては、固定資産税評価額を基準とする場合もあります。